見慣れたものも驚きの写真に!|マクロレンズは見える世界を変えてくれる

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旅行やお出かけなど、出先で写真を撮ることはカメラの楽しみの1つ。でも、出先でなければいい写真が撮れないかというとそうではありません。

普段何気なく見ているものの中にも、見方を変えると驚くような光景が隠れていることが多々あります。

今回はそんな見方を変えるアイテムの1つである、マクロレンズについて紹介します。

マクロレンズを使うことで、肉眼では見えないミクロの世界を写し出すことができ、私もよく使っているレンズの1つになります。この記事を読めば、マクロレンズを使うことで撮れる写真とその魅力がわかるはず!次のレンズ候補の参考になれば幸いです。

【この記事で使用しているレンズ】

目次

マクロレンズは普通のレンズと何が違うのか?

マクロレンズは被写体を大きく写せる

マクロレンズは普通のレンズよりも被写体を大きく写すことができるレンズです。

名古屋スイーツのぴよりん

通常レンズ
マクロレンズ

レンズのスペック表で見ると「最大撮影倍率」という部分。この数値が大きいほど被写体を大きく写すことができます通常のレンズは0.2〜0.4倍程度ですが、マクロレンズは1.0倍以上で、2.0倍や5.0倍なんてものもあります。

補足1. 最大撮影倍率とは

最大撮影倍率とは、ピントが合うギリギリまで被写体に寄ったとき(最短撮影距離)、レンズ越しに見た被写体がイメージセンサー上に何倍で投影されるかを示した数値になります。簡単に言うと、被写体をどのくらいの大きさで写せるかを示す数値です。

例えば、10mmの被写体を倍率が0.2倍のレンズで撮影すると、2mmの大きさに写ります。マクロレンズは1.0倍以上のレンズになるため、被写体をそのまま写すかそれ以上に大きく写すことができるレンズということです。

補足2. 最短撮影距離とは

カメラで撮影を行う際に、被写体に近づきすぎるとピントが合わなくなります。この被写体にピントが合う最短距離を最短撮影距離といいます。

最短撮影距離はレンズごとに決まっており、マクロレンズは比較的短い距離になっています。この最短撮影距離はレンズ先端からの距離ではなく、イメージセンサーから被写体までの距離を表します。

センサー位置を示すマーク
最短撮影距離

マクロレンズのメリット・デメリット

メリット

被写体に寄れる

マクロレンズは最短撮影距離(ピントが合わせられる最短距離)が短く、被写体にギリギリまで寄った写真を撮ることができます。撮影倍率も大きいことから、被写体をアップで、細部まで鮮明に写すことができます。

この距離まで寄れる
最短撮影距離で取った写真

ボケを作りやすい

被写体とレンズの距離が近くなると、カメラ側の設定が同じでも、レンズが同じでもボケやすくなります。(被写体までの距離が近づくことにより被写界深度が浅くなるため)

被写体までの距離が近いほどボケやすくなるため、被写体に近づけるマクロレンズはボケを作りやすいということです。この特徴から、被写体だけにピントが合わせて、被写体を浮き出させた様な印象的な写真も撮れます。

もうすぐ咲きそうな蕾

通常のレンズとしても使える

マクロレンズは普通のレンズに比べて被写体に近づいて撮影ができることが特徴ですが、被写体に近づかなければ撮影できないというわけではありません。

多くのマクロレンズは単焦点レンズであり、開放F値は2.8のものが多いです。一般的な単焦点レンズに比べれば少し暗いですが、通常使用する分には問題ないレベルです。

普通の単焦点レンズとしてマクロレンズを使った例

デメリット

ピント調節がシビア

メリットの面で挙げた、ボケを作りやすいという点。これは裏を返せばピント調節が難しいということです。特に絞り開放で接写すると被写体全体にピントが合わないことも多々あります。

被写体のどこにピントを合わせたいかを考える必要があることはもちろん、少し前後にカメラが動くとピントの合う位置が変わるため、被写体との距離を一定に保つことも重要です。場合によっては三脚を使ったほうがいい場面もあります。

次の写真はくまの置物をマクロレンズで撮影しました。左の写真はピントをくまの目の部分に合わせていますが、少し前後の耳や鼻はボケていることがわかると思います。

寄りすぎるとピントが合わない
絞り開放+最短撮影距離
少し引いた写真

手ブレ・被写体ブレが起こりやすい

被写体に近づくということは、カメラや被写体の動きに敏感であるということ。

屋外での撮影であれば、普段気にならない風でも被写体が大きく動き、ブレが目立つ写真になりやすいです。マクロレンズは普通のレンズ以上にシャッタースピード、絞り、ISO感度などカメラ側の設定に気を使う必要があります。

風で若干ブレている写真

オートフォーカスが迷いやすい

接写撮影では被写界深度が浅くなるため、オートフォーカスでなかなかピントが合わないことがあります。カメラ側も調整が難しいということです。特にレンズ先端が繰り出すタイプのレンズだと、オートフォーカスも遅く、迷いながらゆっくりピントが合う位置を探すので、普通のレンズに慣れていると驚くと思います。

スナップ写真のような撮り方よりも、マニュアルフォーカスで被写体との距離を調整しながら、時間をかけてじっくり撮る。といったような撮り方が向いています。

マクロレンズを使った作例

ここまで、マクロレンズのメリット・デメリットを並べてきましたが、マクロレンズにしか撮れない写真があることは事実です。以下、マクロレンズを使った作例をいくつか挙げますので、こんな写真が撮りたい!と思ってもらえると幸いです。

バラ
チョコレート
水の流れ
雨の日の窓
蕾(モノクロ)
光指す青葉(モノクロ)

撮影に使用したレンズ
SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO
シャープな描写性能から「カミソリマクロ」と呼ばれているレンズです。
Lマウント、Eマウント、RFマウントと複数のマウントで販売されているため、ソニー、キヤノンユーザーの方も手に取りやすいレンズです。

マクロレンズで印象的な写真を撮ろう

今回はマクロレンズのメリット・デメリットを挙げつつ、魅力についてまとめてみました。

正直、普通のレンズに比べてクセが強く、扱いが難しいレンズではあります。しかし、使いこなすとマクロレンズにしか撮れない印象的な写真を撮ることができます。

マクロレンズを通して被写体を見ることで、普通に見ていては気づかない、細部の美しさや驚きが見えることも多々あります。皆さんもみなさんもありふれた日常をいつもと違う世界で表現できるマクロレンズを使ってみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

カメラ・写真好きのサラリーマン
カメラ歴は10年ほどですが上手くはないです。

気になったこと、調べたことを備忘録の意味も込めてブログにまとめつつ、カメラ・写真の楽しさを伝えることができればと思います。

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