普段使っているカメラをよく見ると、思ったよりホコリやチリなどのゴミが付いていることに気づくと思います。写真撮影に夢中になってカメラのクリーニングを怠ってしまう。わかります、私もそうです。
放置していると、写りが悪くなるだけでなく、最悪汚れを起点にカビが生え、思わぬトラブルになることもあります。
今回はそんなトラブルにならないよう、カメラのクリーニング方法についてまとめました。
カメラが汚れると撮った写真も汚れる!
一眼レフカメラはレンズを交換する特性上、レンズやセンサにホコリやチリなどのゴミが付着しやすいです。このゴミをそのままにしておくと、せっかく撮った写真にこのゴミが写ってしまうことがあり、あとから後悔することになります。
このゴミは絞りを開いている時はほとんど気になりませんが、絞りを絞るほど写りやすくなってきます。風景など絞りを絞り気味で撮る方は特に気をつけましょう。
前提:レンズ・センサーは可能な限り触れないこと
レンズ・センサーは非常にデリケートです。※センサーは特に!
レンズ面・センサー面に触れるとキズをつけてしまう可能性があるため、ブロアーやエアダスターなどで可能な限りゴミを吹き飛ばして除去するようにしましょう。
キズがついてしまうと最悪、修理または交換となり、時間とお金がかかってしまいます。
できるだけ触れずににゴミを除去する!
これが大前提です!
拭き掃除でないと取れない汚れについて、不安な場合はカメラ専門店にクリーニングしてもらいましょう。
クリーニングの手順
基本はデリケートな箇所ほど最後にクリーニングします。これはクリーニング後に再度汚れるのを防ぐためです。
1-1:ブロアーでゴミを吹き飛ばす
1-2:ウェットティッシュなどで拭き掃除
2-1:ブロアーでゴミを吹き飛ばす
2-2:レンズペンで拭き掃除(どうしてもブロアーで取れない汚れがある場合)
3-1:ブロアーでゴミを吹き飛ばす
3-2:スワブで拭き掃除(どうしてもブロアーで取れない汚れがある場合)
全体を通してブロアーは必須です。ぜひ一つ買っておきましょう!
ボディのクリーニング
ブロアーでカメラ全体のゴミを吹き飛ばす
まずは初めにカメラ全体のゴミをブロアーで吹き飛ばします。ボタンやダイヤルの凹凸や隙間のゴミも丁寧に取り除きましょう。
ウェットティッシュで全体を拭き掃除
ウェットティッシュなどでレンズ以外の部分を拭き、汚れを取ります。クリーニング液を染み込ませたペーパーを使ってもいいですが、ハクバのクリーニングティッシュが楽でオススメです。
レンズのクリーニング
レンズのクリーニングはレンズ表面にキズがつかないように注意して作業しましょう。レンズにレンズプロテクター(保護フィルター)をつけている場合は、基本はこのフィルターをクリーニングでほぼ完了です。
ブロアーでレンズ表面のゴミを吹き飛ばす
初めにレンズ表面のゴミをブロアーで吹き飛ばします。この時、レンズにブロアー先端が触れないように近づけすぎには注意。
カメラとのマウント側も忘れずに確認し、ゴミが目立つようならブロアーを使いましょう。
レンズペンで汚れを落とす:※自己責任
レンズの修理は高額になります、キズがつくのが心配な場合は専門店にお願いしましょう。
手で触ってしまった指紋など、ブロアーで取れない汚れはレンズペンで取り除きます。ホコリが残っている場合はレンズペンのブラシの方で軽くレンズ表面をはらいます。
レンズペンは中央から外側に渦を巻くように動かします。この時、強く擦らないように軽く撫でる程度の力で、往復せずに一方通行で動かしましょう。
接点の清掃・ブロアーで仕上げ
カメラ本体との接点が汚れている場合は綿棒などで軽く清掃し、最後にブロアーで全体を吹きレンズのクリーニングは終了です。
センサーのクリーニング
センサーは最もデリケートな部分の一つです。特に慎重になりましょう。
ブロアーでセンサー表面のゴミを吹き飛ばす
初めにセンサー表面のゴミをブロアーで吹き飛ばします。吹き飛ばしたゴミが落ちるようにセンサーを下向きでブロアーを使用するとよいでしょう。レンズに対してブロアーを使用した際と同様に、センサーにブロアー先端を近づけすぎないように注意。
スワブで汚れを取り除く:※自己責任
何度も言いますが、センサーの修理も高額になります。キズがつくのが心配な場合は専門店にお願いしましょう。
ブロアーで汚れが取りきれない汚れがある場合、拭き掃除を行う必要があります。シルボン紙と呼ばれるクリーニング用のペーパーを使用する方法もありますが、スワブを使うのがおすすめです。
クリーニング液をスワブにつけてセンサー表面を右から左、左から右に軽く撫でます。これで終わり、再利用はしないようにしましょう。再利用するとスワブにゴミがついていればキズに、汚れがついていればその汚れを伸ばすことになります。
ブロアーで仕上げ
最後にブロアーで細かいゴミを吹き飛ばしセンサークリーニングは終了です。
定期的にカメラをきれいにしてあげよう
クリーニングを行うことで、カメラも写真もきれいになります。ただし、キズを付けてしまうリスクには注意。レンズプロテクターをつける、レンズ交換時にブロアーを軽く使っておくなど、ひと手間かけるだけでもゴミの付着を抑えることができます。
ぜひ一度、カメラの汚れをチェックしていただき、汚れが気になるようであればクリーニングしてしてあげましょう!
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