小さくて軽いからよく使う。SIGMA fpを使い続けている理由と正直な話

カメラを持って出かけるつもりはなかったのに、気づけば写真を撮っていた。
SIGMA fpを使うようになってから、そんな日が増えました。
朝日が差す窓、建物の隙間に差す夕日など、特別な場所でも、珍しい被写体でもありません。でも「撮りたい」と思う時がある。
そんな時、カメラに入ったfpで写真を撮る。以前使っていたカメラでは撮れなかった写真です。
SIGMA fpはスペック的にはそこまで優れたカメラじゃないです。AF性能が特別優れているわけでもなく、手ぶれ補正もありません。もっと優秀なカメラはいくらでもあります。
それでも私は使い続けています。
今回は、SIGMA fpを日常的に使い続けている筆者が、その魅力と正直な感想をお伝えします。
fpを選んだ理由
以前はNikon Dfを使っていました。フルサイズ機としては軽量な部類でしたが、それでも「ちょっとそこまで」という場面では持ち出すのがおっくうになることがありました。
写真は撮りたいのに、今日はいいかと持ち出さなくなる。そんな状態が少しずつ増えていました。センサーサイズを下げれば小型軽量なカメラはたくさんあります。ただ、よくボケるフルサイズは楽しい。
そんな時に出会ったのがSIGMA fpでした。フルサイズセンサーを搭載しながら、ボディ重量は約245g。
どんなスペックよりもこの軽さが光って見えました。このカメラなら持ち歩ける。そう思って発売したその月に購入しました。初めて実物を持った時は、「本当にフルサイズなのか」と驚いたのを覚えています。
Lマウントへ移行したのも、fpがきっかけです。
使って感じた良い点
気づいた瞬間に撮れる
fpの一番の魅力は、持ち出すハードルの低さです。
さすがにボディバッグのような小ぶりなバッグは厳しいですが、カメラバッグでなくても持ち運べるサイズ感。普段使いのバッグにもそこまで邪魔にならない大きさがうれしい
「今日は特別な日じゃないから」
そんな理由で置いていくことがほとんどありません。
そして、これは実際に使ってみて感じたことですが、小さいカメラを持っていると写真に対するアンテナが立ちます。
光の入り方。道端の影。ふと目に入った景色。「いいな」と思った瞬間に撮れる。
大きなカメラを意気込んで持ち出した日よりも、何気なくfpを持ち歩いていた日の方が、後から見返して好きな写真が撮れていることがよくあります。fpだから撮れた、そんな写真です。


撮ることに集中できるシンプルさ
fpは機能を徹底的にそぎ落としたカメラです。ボタンやダイヤルの数も少なめ。最近のカメラは便利な機能が増えていますが、その一方で設定項目も多く、使いこなすのが難しい。
私はどちらかというといろいろと設定する前に使い始めて慣れる、というタイプなので、fpは良い意味でシンプルでいい。撮影前に設定を見直すより、まずシャッターを切る。
そんな使い方が自然とできるカメラです。
ここもスペック表では語れない魅力だと私は感じています。
カスタムできる楽しさ
fpにはハンドグリップやストロボ、ビューファインダーなど、専用のカスタムパーツが多々存在します。
軽い・小さいが正義、と言っている私も、ハンドグリップだけはつけています。操作性は重要です。
レンズとあわせて、カメラボディ自体を自分好みにカスタムするのは、自分専用の道具、という感覚になり、愛着が湧く。これもまたfpの魅力

正直なところ
AF-Cは苦手
fpのAF性能は正直に言って高くありません。特にAF-C(コンティニュアスAF)は迷いやすく、動きの速い被写体を追い続けるのは苦手です。
動物など動きが速く不規則な動きをするような被写体を撮る場面では、思ったように追従してくれないことがあります。
私はスナップ中心なので大きな不満はありませんが、動体撮影をメインに考えている方にはおすすめしづらい部分です。
ただ、AF-SやMFで使うなら十分実用的です。
手ぶれ補正がない
fpにはボディ内手ぶれ補正がありません。最近のカメラに慣れていると、ここは気になるポイントだと思います。
暗所や望遠撮影ではシャッタースピードを意識する必要がありますし、補正に頼った撮影はできません。
ただ、その代わりに得られている小型軽量なボディがあるのも事実です。
買い替える前のDfにも手振れ補正はなかったので、私は気にならなかったのですが、人によっては大きなデメリットになると思います。
S5IIXとの使い分け
私はLUMIX S5IIXも使っています。fpよりもAFも速く、手ぶれ補正も強力。安心感があります。
それでも日常的によく持ち出すのはfpです。S5IIXを選ぶのは、最初から「今日は撮るぞ」と決めて出かける日。
旅行やイベントなど、撮影そのものが目的の日です。一方でfpは、「撮るつもりじゃない日」にも持ち出せます。
結果として、私が写真を撮る回数を増やしてくれたのはS5IIXではなくfpでした。

どんな人に向いているか
- fpが向いていると思う人
-
- 気軽に持ち出せるカメラがほしい
- フルサイズの写りは妥協したくない
- スナップや日常撮影が中心
- 性能より持ち出しやすさを重視したい
- fpが向いてないと思う人
-
- スポーツや動物など、動きのある被写体を撮ることが多い
- 手ぶれ補正を重視する
- AF性能や快適性を最優先に考える
小さいカメラだからといって写りが悪いわけではありません。
ただし、快適さや万能さを求める人よりも、「写真を撮る楽しさ」を重視する人に向いているカメラだと思います。


まとめ
SIGMA fpは万人向けのカメラではありません。AF性能や手ぶれ補正など、弱点もはっきりしています。それでも私が使い続けている理由は、写真を撮る回数を増やしてくれたからです。
どれだけ高性能なカメラでも、家に置いていれば写真は撮れません。その点でfpは、「持ち歩きたくなるフルサイズ」という独自の価値を持っています。
写真は撮りに行くものだと思っていました。でもfpを使うようになってからは、「気づいたら撮っていた」という瞬間が増えました。私にとってfpは、写真をもっと身近なものにしてくれたカメラです。
コンパクトなフルサイズを探している方の参考になれば嬉しいです。




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